中能登町立小中学校に「はだしのゲン」を寄贈/石川反核医師の会

 

 

ゲンの寄贈式

池島憲雄中能登町教育長(左から3人目)に『はだしのゲン』を寄贈する白崎良明反核医師の会代表世話人

 

核戦争を防止する石川医師の会

中能登町立小中学校に漫画『はだしのゲン』を5セット寄贈 

 核戦争を防止する石川医師の会(反核医師の会)では核戦争による被害や被爆の実相を子どもたちに伝える図書として、漫画『はだしのゲン』(中沢啓治作/全10巻)を県内の小中学校図書室に寄贈する運動に取り組んでいます。この寄贈運動は2011年より始め、これまでに金沢市、野々市市、内灘町、七尾市、能美市、輪島市、中能登町の7市町、小中学校63校に寄贈しました(日本語版64セット、英語版2セット)。

 12月5日には、中能登町教育委員会を通じて5セットを寄贈してきたばかりです。これは10月31日に非核石川の会が行った杉本栄蔵中能登町長との懇談がきっかけで実現したものですので、ここで寄贈の報告をさせていただきます。

 今回、中能登町教育委員会に伺ったのは、反核医師の会代表世話人の白﨑良明先生、事務局の小野、はだしのゲンをひろめる会理事長の浅妻南海江さん、理事の神田順一さん、応対されたのは教育長の池島憲雄氏、教育文化課長の植田一成氏、学校教育担当課長の林大智氏でした。

 寄贈にあたっては教育委員会の協力のもと、町内の小中学校6校に寄贈希望アンケートを実施したところ、来年4月に合併される小学1校をのぞき、全ての学校が寄贈を希望しました。所蔵していない学校ばかりでなく、6セットも所蔵しているけれども、欠巻があることや、より多くの生徒が読めるようにと寄贈を希望した小学校もありました。また、蔵書がないため町立図書館から借りてこようという話になっていた学校もあったようで、寄贈のタイミングもちょうど良かったようです。

 中能登町の小中学校では、毎年8月6日を全校登校日として、平和集会が欠かさず行われています。池島教育長をはじめ皆さんがそのことを大変誇らしく話されていたのが印象的でした。また、教育長は、「今回の寄贈をきっかけに、平和集会で『ゲン』を題材に取り上げるのも良いかもしれない」ともおっしゃっていました。さらに、今回の懇談で何よりの収穫は、中学生の英語教育図書として英語版1セットの購入を即決してくださったことです。浅妻さんが英語版や「ひろめる会」の活動などを紹介された際に、英語版と日本語版を代わる代わる手に取って見比べ、翻訳の苦労を実感してくださったことも決め手の一つになったようです。英語版は今後、中能登中学校の蔵書として活用いただけることになりました。

 今回の中能登町教育委員会との懇談では、町内の小中学校で『ゲン』が広く読まれていることが分かりました。また、子どもたちの「読みたい」という願いに応えようという先生方の熱意と、良い意味で時流に流されることなく平和教育を実践されていることを知りました。一昨年の松江市教育委員会の『ゲン』閉架措置の例を挙げるまでもなく、昨今の平和教育のあり方に不安を募らせていましたが、今回は充実感とともに、一同、笑顔で帰宅の途につきました。                 (核戦争を防止する石川医師の会事務局)

 

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