6月22日前半:川北町役場から能美市役所へ
川北町主催による「原爆と人間」パネル展が今年初めて実現しました。これは平和行進石川県実行委員会が5月半ばに川北町総務課を訪問した際に「原爆と人間」パネルの貸し出しを提案し、受け入れられたものです。6月22日午前9時、平和行進の参加者12人が副町長や総務課長と懇談のため川北町文化センターを訪問したときまでパネル展が行われていました。
行進参加者との懇談では、教員OBである副町長から川北町中学校が広島への修学旅行を20数年前から継続していることが紹介され、被爆の実相を次の世代に伝えていくことの大切さを語られ、大変感銘しました。
川北町での出発式では副町長からの激励挨拶、行進ペナント、核兵器廃絶国際署名簿、ペットボトル募金を受け取りました。副町長との懇談中にパネル展の片づけが行われ、パネル一式を持ち帰りました。
6月22日後半:能美市役所から寺井病院へ
川北町役場を午前9時半に出発し、能美市役所に到着したのは丁度10時半でした。能美市では毎年たくさんの職員の出迎えがあります。今年は50人余の職員が朝礼のように参列して迎えていただきました。
出発式では酒井悌次郎市長のメッセージを総務課長が披露し、行進ペナント、核兵器廃絶国際署名簿、ペットボトル募金を受け取りました。川北町からの行進参加者は一部交代がありましたが、寺井病院に向かう行進者は同じ12人でした。
午後1時から寺井病院正面玄関にて昼休み集会が行われ、島隆雄院長から激励の挨拶がありました。島院長が挨拶のなかで紹介された原和人氏の「オバマ大統領 ヒロシマ訪問の日に」(会報「非核・いしかわ」第215号2面)の全文を掲載します。
オバマ大統領 ヒロシマ訪問の日に 原 和人
オバマ大統領が広島を訪問した。現職のアメリカ大統領が広島を訪問したということに対して、心から歓迎したい。
彼は、「空から死が舞い降りた」と述べた。彼が、文学者だったら、素晴らしいスピーチだ。でも、彼は、アメリカ大統領という政治家だ。誰が原爆を落としたのか知っている。
彼は、戦争の愚かさを説いた。闘いではなく、話し合いが大切だと。彼が、哲学者だったら、素晴らしいスピーチだ。でも、彼は、アメリカの大統領という政治家だ。戦後のほとんどの戦争に、アメリカがかかわったことを知っている。
彼は、「核のない世界」を実現すべきだと訴えた。プラハでは、「自分の生きているうちには実現しないかもしれないけど」と述べた。広島では、せめて「自分が生きているうちに」と宣言してほしかった。
彼は、アメリカの大統領という政治家だ。ジュネーブで行われている核兵器禁止条約の作業部会に、アメリカがボイコットするのを指示しているのは、彼自身であるのに。
(非核の政府を求める会常任世話人)