富山ー広島コースの行進7日目は、野々市市役所から白山市役所まで。集合場所の野々市市役所に行く途中に今年4月11日に石川県原爆被災者友の会が広島市から取り寄せて大乗寺丘陵公園に植樹した「被爆アオギリ二世」を見てきた。植樹したときはわずか25cm程の苗木だったが、2か月経って50cm位に成長していた。アオギリの成長は早いと聞いていたが、想像以上に大きく育っていたことに安堵した。卯辰山玉兎ケ丘にある原爆犠牲者追悼碑「平和の子ら像」前で、反核平和を求める市民団体が毎年夏に「ピース・ディ」を開いているが、大乗寺丘陵公園の被爆アオギリの前でも平和のイベントが企画できればと願っている。
午前9時半からの野々市市役所前の出発集会には、地元住民を中心に20数人、野々市市からは粟貴章市長はじめ、金村哲夫副議長、総務課職員など10人の参加があった。
例年同様に粟市長から激励のメッセージ披露があり、また早川彰一市議会議長のメッセージを副議長が代読した後、市長と議長の行進ペナント、アピール署名簿、被爆者援護・救援募金を行進団が受け取った。署名簿が入った封筒には市長メッセージとともに署名人数と募金額の記載文書も同封されていた。丁寧な対応に感謝します。
<粟 貴章野々市市長の激励メッセージ>
世界平和と核兵器廃絶を呼びかけられ、全人類の平和のために日々活動を続けておられる皆様に、深く教意を表します。
世界で初めて、そして唯一の原爆が広島と長崎へ投下されてから70年を迎え、核兵器の廃絶を望む声が、ますます強くなっています。
野々市市では、昭和59年3月に「平和都市宣言」を決議しており、毎年、市内の中学生を広島市の平和記念式典へ派遣し、原爆パネル展を開催するなど、核兵器の恐ろしさや平和の尊さを後世へと伝える取組みを行っております。
核兵器の廃絶を求める署名と募金につきましても、今年も、多くの方にご協力をいただきました。私たちが訴える平和への思いが、世界のあらゆる国や地域に届くことを願ってやみません。
皆様には、これからも、恒久平和の実現のため、さらに邁進されますことを切望いたしますとともに、今後一層のご活躍とご健勝を心からお祈りいたします。
平成27年6月17日
原水爆禁上石川県協議会 様
野々市市長 粟 貴章
行進の中間点・若宮公園で休憩したときに行進参加者の半数が入れ替わった。白山市の住民が若宮公園に待機しており、野々市から行進された上荒屋クリニック等の職員さんと交代した模様。
白山市では今年夏に平和首長会議に加盟する機会に長崎原爆資料館から被災資料をお借りして「長崎 戦争・原爆被災展」を計画している。白山市役所での到着歓迎集会では総務課長から山田憲昭市長のメッセージ披露、行進ペナント、アピール署名簿、被爆者救援・連帯募金とともに被災展の案内チラシを提供いただいた。