NPT再検討会議第3回準備委員会で話し合われたこと

5月30日、非核の政府を求める会常任世話人会が開催されました。原和人常任世話人からその報告がありました。要旨を紹介します。

NPT再検討会議第3回準備委員会

 4月23日から5月7日まで、ニューヨーク国連本部において開催された。議長はスジャトナン・インドネシア外務次官が務めた。

平和と自由を求める国際婦人連盟のカブリエラ・アーステンさんの「第3回準備委員会の議長作業文書と討論の基本点」という資料が報告された。

「議長は、自らの勧告案を作業文書に変更した。

ブラジルは、勧告案ができなかったことについて遺憾の意を表明した。

アルゼンチンは、この再検討会議(準備委員会)は、勧告を作成する任務を持っているが、締約国は柔軟な立場をとり中長期的な目標を展望する必要があると述べた。 

メキシコは、核兵器の破滅的な人道上の影響およびその問題に関し、オスロとナヤリットの両会議を反映していないと表明し、新アジェンダ連合が示唆した核軍備撤廃に関する補助機関について、作業文書が触れるべきであると述べた。

スイスは、作業文書が来年の再検討会議を準備する上で参考になるだろうと述べた。

2015年の再検討会議について

アメリカは、NPTの三本柱(核不拡散、核軍備縮小撤廃、原子力平和利用)について、包括的、かつ、均衡のとれた再検討をすべきと述べた。

キューバは、2010年の再検討会議の行動計画が出発点になるべきであると述べ、ステップバイステップ方式が、現状維持の口実とされてはならないと述べた。

メキシコは、2015年が2010年の単なる繰り返しにしてはならない。2015年の会議を、核兵器国における義務の不履行に焦点をあてるべきだと述べた。

その他、キューバは、一定の時間枠の中での核兵器の法的拘束力のある禁止を要求した。また核兵器国が良く用いるレトリックと彼らのコミットメントとの大きな隔たりを指摘した。

アメリカロシアは、中央アジア非核地帯条約に調印したことを強調した。

ロシアは、東南アジア非核地帯条約においても、2015年までに合意を得るべきだと主張した。

新アジェンダ連合メキシコスイスは、準備委員会における市民社会の貴重な貢献を歓迎すると述べた。」  

 

一般報道は来年のNPT再検討会議に向けて前進はなかったとされているが、核兵器の非人道的な結末の論議で、核兵器国がかなり追いつめられているという報告があった。

(編集部:作業文書・合意に至らなかった諸提案をまとめた報告書。文責は非核いしかわ・編集委員会)

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