6月15日(月)森本駅前に集合したのは地元の80代の高齢者を含めて21人。10時半から出発集会を開いて行進を開始した。午前の行進コースは、森本駅前から東金沢駅前を経て城北クリニックまでである。昨日同様に行政庁舎への訪問はなく、駅伝に例えれば<つなぎのコース>である。前半は交通量の激しい159号線を避け、参勤交代で使われた北国街道沿いを歩いた。これで3日連続、加賀藩の大名一向が利用した由緒ある北国街道を、国連が承認したNGO(非政府組織)の構成団体である石川県原水協が平和行進するというめぐり合わせが参加者のなかで話題になっていた。
午前の到着場所は城北クリニックである。昼休み時間の歓迎集会には続々と参加者が増え、100人を超えていた。
歓迎集会では城北病院の斉藤典才副院長の挨拶、通し行進者の西田さん、野村さんの決意表明に次いで、NPT再検討会議への要請行動に参加した中内晃子さん(薬剤師)の報告もあり、中身の濃い集会になった。
県内の平和行進では最多の人数が集まる出発集会が午後6時からいしかわ四高記念公園で行われ、参加者は230人だった。集会前の出前うたごえでは通し行進者の西田さんも参加し、笠木透の「平和の暦」の歌詞カードも用意し練習も行われた。西田さんは毎年、毎月変わらぬ暦のように憲法を大事に守り抜こうと決意表明の後、(富山ー広島コース)の60日間で大いに広めたいとこの出発集会でも「平和の暦」を高らかに唄われた。
集会で披露された山野之義金沢市長のメッセ―ジは金沢市職員の参加がなく、実行委員会メンバーが代読した。例年同様の対応という。平和行進は市民と自治体が平和を推進するために対話する機会であり、中能登町や野々市市のように首長自らが出発集会や歓迎集会で挨拶いただくところもあり、大半の自治体では副町長や総務課長等が代読されている。引き続き金沢市の対応の改善を要請していきたい。