| 2025年度(令和7年度)平和事業に関する自治体アンケート・集計報告 | |||
| № | 自治体名 | (1)非核・平和事業の計画 | 2025年「戦後・被爆80年」の取り組み |
| 0 | 石川県 | ・原爆写真パネル展の会場提供(8月1日~15日、石川県庁19階展望ロビー/住民団体主催) ・平和行進への対応/予定なし |
・予定なし |
| 1 | 金沢市 | ・原爆写真パネル展(7月30日~8月18日)、①金沢市役所第二庁舎1階エントランス②金沢市立泉野図書館/自治体主催 ・平和行進への対応/市長メッセージを送付 |
・戦後80年及び「平和都市宣言」40周年の節目の年に当たり、世界の恒久平和の実現に向けた思いを新たにするため、広島市、金沢市遺族会連合会との共催で「ヒロシマ原爆・平和展」を開催します。 (期間)8月7日(木)~8月15日(金)10:00~19:00(最終日は14:00で終了) (場所)金沢駅もてなしドーム 地下イベント広場 |
| 2 | 七尾市 | ・平和展(8月8日~14日、のと里山里海ミュージアム/自治体主催) ・平和行進への対応/ペットボトル募金の設置、日本政府に核兵器禁止条約の署名。批准を求める署名の協力、市長メッセージ |
・平和展の開催予定 ・被爆体験記・朗読会の開催予定 |
| 3 | 小松市 | ・原爆写真パネル展(8月4日~6日、小松市役所エントランスホール/住民団体主催) ・平和行進への対応/協力金、唯一の戦争被爆国日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名、ペットボトル署名、市長メッセージ、懸垂幕 |
・小松市戦没者慰霊式(令和7年6月7日) |
| 4 | 輪島市 | ・例年実施している原爆絵画展は、施設の被害により実施不可 ・平和行進への対応/市長及び議長のペナントをお渡しするとともに、市長メッセージを読み上げている。 |
・特になし |
| 5 | 珠洲市 | ・原爆写真パネル展/開催計画なし ・平和行進への対応/なし |
・なし |
| 6 | 加賀市 | ・原爆写真パネル展(8月1日~20日、加賀市民会館/自治体主体) ・平和行進への対応/予定なし |
・予定なし |
| 7 | 羽咋市 | ・「原爆写真パネル展」(8月6日~11日、コスモアイル羽咋/住民団体主催) ・平和行進への対応/市長メッセージ |
・未定 |
| 8 | かほく市 | ・原爆と人間展(9月17日~10月1日、市の公共施設/住民団体主催) ・平和行進への対応/特になし |
・特になし |
| 9 | 白山市 | ・原爆写真パネル展/7月25日~8月11日、白山市鶴来総合文化会館クレイン 8月1日~6日、白山市市民工房うるわし/市民団体主催(市・教育委員会後援) ・平和行進への対応/庁舎前にて出発式を実施、市長メッセージを読み上げ、署名と募金を手渡ししている。 |
・若い世代の平和維持の意識向上を目的に、学校での平和教育の取り組みの充実を図るため、被ばく体験者の話を基にした教材(動画)を作成し、道徳などの授業でオンデマンド配信により活用する。また、市内中学校で原爆パネルを巡回展示する。(動画)を作成し、道徳などの授業でオンデマンド配信により活用する。 |
| 10 | 能美市 | ・原爆写真パネル展/8月6日~16日、能美市立寺井図書館/住民団体主催) ・平和行進への対応/庁舎において来庁式を実施 |
・なし |
| 11 | 野々市市 | ・原爆写真パネル展(8月15日~21日、学びの社ののいちカレード/自治体主催) ・平和行進への対応/事前に署名及び募金を集めております。また、野々市市を通られた際には、市長および議長が参列し、平和へのメッセージを読み上げ、署名および募金をお渡ししています。 |
・戦争を経験した方が年々減少していることから、平和の旅及び原爆パネル展の内容を充実させ、新たな世代へ語り継げる人材の育成により一層尽力いたします。 |
| 12 | 川北町 | ・原爆写真パネル展の予定はありませんが、町のイベント等で展示できないか検討します。 ・平和行進への対応/特にありません |
・特にありません |
| 13 | 津幡町 | ・原爆写真パネル展(8月1日~15日、津幡町役場庁舎内/自治体主催) ・平和行進への対応/津幡町役場庁舎内にて到着式を行う |
・特になし |
| 14 | 内灘町 | ・原爆写真パネル展(8月5日~12日、内灘町役場1階ロビー/自治体主体) | ・特になし |
| 15 | 志賀町 | ・原爆写真パネル展(8月4日~15日、志賀町文化ホール/自治体主催) ・平和行進への対応/特になし |
・特になし |
| 16 | 宝達志水町 | ・原爆写真パネル展(8月4日~18日、宝達志水町役場庁舎ロビー/自治体主催) ・平和行進への対応/特になし |
・特になし |
| 17 | 中能登町 | ・原爆写真パネル展(8月5日~17日、ラピア鹿島/自治体主催) ・平和行進への対応/町長メッセージ送付、町長・議長・教育長のペナントの寄贈 |
・未定 |
| 18 | 穴水町 | ・原爆写真パネル展(8月4日~15日、穴水町役場1階ロビー/自治体主催) ・平和行進への対応/受け入れ式の実施・募金、署名活動 |
・特になし |
| 19 | 能登町 | ・原爆写真パネル展(8月6日~16日予定、会場・検討中/自治体主催) ・平和行進への対応/町内において実施ている住民団体は把握していない |
・現在予定なし |
| № | 自治体名 | (2)子どもたちへの平和教育施策 | (3)非核平和宣言の周知方法(掲示場所・掲示開始年) |
| 0 | 石川県 | ・各小中高等学校では、学習指導要領に基づき、社会科や公民科等で平和教育を実施 | ・掲示していない |
| 1 | 金沢市 | ・8月6日及び9日は、多くの尊い命の犠牲の上に現在の平和があることに思いを巡らせる大切な日であり、各市立学校には、校長会議や学校訪問等の場を通して、児童生徒が歴史を学び、平和の尊さについて考える機会を適切に設けてほしいと依頼している。 | ・「平和都市宣言」碑(姉妹都市公園) 1995年8月1日 |
| 2 | 七尾市 | ・平和展に展示する作品の作成 ・被爆体験記・朗読会の開催予定 |
・「平和都市宣言」記念碑(市役所本庁舎正面玄関)、2007年設置 |
| 3 | 小松市 | ・中学校7校が5月に広島県へ修学旅行 | ・懸垂幕(市庁舎正面)2010年以降は掲示しているこうおは確認できたが、それ以前は資料が残っていないので不明 |
| 4 | 輪島市 | ・8月の全校登校日に合わせて平和学習(戦争の惨禍や核兵器の脅威、命の尊さ、世界平和)を実施している | ・掲示していない |
| 5 | 珠洲市 | ・教科等における平和に関する内容の際に学習を行う ・夏季休業中の登校日時の際に平和に関する学習を行う ・人権教育と関連付けながら学習を行う |
・掲示していない |
| 6 | 加賀市 | ・夏休み登校日に平和集会や平和に関する教育を各校・各学級で実施 | ・掲示していない |
| 7 | 羽咋市 | ・未定 | ・掲示していない |
| 8 | かほく市 | ・戦争平和に関する図書コーナーの設置 | ・掲示していない |
| 9 | 白山市 | ・学校図書室での平和に関する本の展示、夏休みに平和集会を開催、被爆経験者による講演、原爆に関するパネルの巡回展 | ・「平和宣言都市」宣言塔(本庁舎、宮丸交差点、JR美川駅、鶴来支所) |
| 10 | 能美市 | ・例年、市内小学校で平和学習の授業を実施 | ・「非核平和宣言都市 能美市」懸垂幕(市役所本庁舎)、2019年 |
| 11 | 野々市市 | ・平和の旅 ・夏休み中の全校登校日に平和集会を開催 ・各学級での平和学習 ・図書委員会・掲示委員会における啓発活動 |
・「平和都市宣言のまち」標柱 (庁舎前駐車場)、2014年 |
| 12 | 川北町 | ・町内すべての学校で8月6日を全校登校日として平和について考える ・中学校の広島への修学旅行(平和記念資料館見学) |
・「平和都市宣言の町」懸垂幕 (川北町文化センター前)、2022年 |
| 13 | 津幡町 | ・夏休み中の8月6日から9日の全校登校日、または学年登校日に集会で平和教育を実施する | ・「平和都市宣言の町」標柱 (役場前)、1992年設置ー2021年改修 |
| 14 | 内灘町 | ・町立小中学校の全校集会において、平和教育を実施予定 ・町立小中学校の学校図書館に、平和に関する図書コーナーを設置予定 |
・「非核平和都市宣言の町」宣言塔 (役場庁舎横:2003年、保健センター前:1992年) ・平和宣言塔(泉源公園/歴史民俗資料館横)1996年 |
| 15 | 志賀町 | 8月の全校登校日に平和に関する学習 小学校:遺族会による講話、絵本読み聞かせ、動画視聴 中学校:戦争を平和をテーマにした作文 |
・「非核宣言の町」宣言塔(役場駐車場)、2006年 |
| 16 | 宝達志水町 | ・夏休み中の登校日の集会時に先生から平和についての講話を実施 | ・掲示していない |
| 17 | 中能登町 | ・夏休みの平和集会(1中学稿:約410人、3小学校:約710人) | ・「非核・平和宣言の町」標柱 (中能登町役場総務庁舎)2015年 ・記念植樹ハナミズキ (中能登町役場総務庁舎)2015年 |
| 18 | 穴水町 | ・国語や道徳の授業を通して実施している | ・掲示していない |
| 19 | 能登町 | ・8月6日の登校日に各学校において非核についての講話を予定 | ・掲示していない |
| 2025年7月14日 非核の政府を求める石川の会 | |||
2025年7月20日
石川県内各自治体総務課 御中
(非核平和施策担当課)
非核の政府を求める石川の会
2025年度平和事業に関する自治体アンケートの集計結果 送付にあたって
6月3日に県内各自治体に依頼した「2025年度平和事業に関する自治体アンケート」の集計結果をお送りします。2012年度から開始した自治体アンケートは、コロナ禍で中止した2020年度を除き、今回で13回目になります。今年のアンケート調査は、依頼状の送付、回答書の受取りを各自治体総務担当課とのメール交信により実施しました。アンケートにご協力いただいた担当課の皆様に感謝申し上げます。
「戦後・被爆80年」、今年の平和事業アンケートは、次の4項目についてお尋ねしました。
- 非核・平和事業の計画(原爆写真パネル展の開催、平和行進への対応)
- 「戦後・被爆80年」の独自施策
- 子どもたちへの平和教育施策
- 非核平和宣言の周知方法(掲示場所・掲示開始年)
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アンケート集約結果と当会のコメントは、以下の通りです。 |
自治体主催で「原爆写真パネル展」を開催しているのは
「原爆写真パネル展」を自治体主催で開催しているのは、金沢市、七尾市、加賀市、野々市市、津幡町、内灘町、志賀町、宝達志水町、穴水町、中能登町、能登町の11自治体です。この外、輪島市では2023年まで清水正明医師の「原爆被爆絵画展」を開催していましたが、能登半島地震により展示施設の被害のため2年連続実施不可になっています。石川県、小松市、羽咋市、かほく市、白山市、能美市の6自治体は、住民団体主催の「原爆と人間」パネル展に公共施設を提供しています。
核兵器の非人道性、被爆の実相を次の世代に伝えるため、「戦後・被爆80年」の今年、県内全ての自治体で「原爆写真パネル展」の開催を要望してきましたが、残念ですが、珠洲市と川北町(検討中)の2自治体では開催計画はありません。
「戦後・被爆80年」の独自施策で特筆できる自治体は
今年のアンケート回答で特筆できるのは金沢市、白山市、野々市市の3自治体です。各自治体の回答内容(原文)を紹介します。
【金沢市】戦後80年及び「平和都市宣言」40周年の節目の年に当たり、世界の恒久平和の実現に向けた思いを新たにするため、広島市、金沢市遺族会連合会との共催で「ヒロシマ原爆・平和展」を開催します。
(期間)8月7日(木)~8月15日(金)10:00~19:00(最終日は14:00で終了)
(場所)金沢駅もてなしドーム 地下イベント広場
【白山市】若い世代の平和維持の意識向上を目的に、学校での平和教育の取り組みの充実を図るため、被ばく体験者の話を基にした教材(動画)を作成し、道徳などの授業でオンデマンド配信により活用する。また、市内中学校で原爆パネルを巡回展示する。(動画)を作成し、道徳などの授業でオンデマンド配信により活用する。
【野々市市】戦争を経験した方が年々減少していることから、「平和の旅」及び原爆パネル展の内容を充実させ、新たな世代へ語り継げる人材の育成により一層尽力いたします。
なお、上記以外の自治体は殆どが「予定なし」「特になし」であり、大変残念な回答が並びました。改めて非核平和施策担当課の果たす役割について問いたいと思います。
中学生の広島への修学旅行、夏休中の登校日の平和集会は
例年、七尾市、小松市、加賀市、白山市、能美市、川北町、中能登町の7市町では、平和学習等を目的とした中学生の広島への修学旅行(平和記念資料館見学)、野々市市は「平和の旅」(毎年8月5日、6日、広島市平和記念式典に中学校生徒会代表10数人の派遣事業)を実施していましたが、コロナ禍でこの数年間は中止になっています。今年は、小松市と川北町が中学生の広島への修学旅行と野々市市の「平和の旅」が計画されています。コロナの収束により、他市町でも復活できることを願っています。
夏休み中の登校日に平和集会や平和に関する教育を各校・各学級で創意工夫して計画されています。平和教育施策として、平和展において展示する作品の作成、被爆体験記・朗読会、平和学習を人権教育と関連付けながら行う、被爆経験者による講演、原爆に関するパネルの巡回展、戦争平和に関する図書コーナーの設置、図書委員会・掲示委員会による啓発活動、遺族会による講話、絵本読み聞かせ、動画視聴、戦争平和をテーマにした作文など多彩な報告がありました。
非核平和宣言の周知方法
県内では全自治体が「非核・平和都市宣言」を決議しており、また都市の連帯を通じて核兵器のない平和な世界の実現をめざす「平和首長会議」に全市町が加盟しています。当会ではこの非核平和宣言を住民に周知するため、標柱や懸垂幕の設置を要望しており、これまで節目の年には記念事業や予算措置が採りやすいためか新たに設置した自治体がありました。しかし、今年のアンケート回答で標柱や懸垂幕を掲示しているのは、金沢市、七尾市、小松市、白山市、能美市、野々市市、川北町、津幡町、内灘町、志賀町、中能登町の11自治体に留まり、新たな設置はありませんでした。
県内の〝非核・平和の自治体づくり〟の指標として、標柱や懸垂幕の設置自治体が増えることを念願しております。
<追記>
今回の平和事業に関する自治体アンケート集計結果を非核の政府を求める石川の会ホームページ(http://hikakuishikawa.com/)に掲載しました。ご活用いただければ幸いです。
当会では非核・平和自治体づくりのため、各自治体への取材・懇談、調査活動を継続していきますのでご協力をお願い致します。




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