自治体情報

 非核の政府を求める石川の会が実施した「2023年度平和事業に関する自治体アンケート・集計結果」から『原爆写真パネル展』『原爆と人間展』等の開催計画を作成しました。

 今年は自治体主催で11か所、市民団体主催で8か所で計画されています。

2023年度 県内自治体における「原爆写真パネル展」等の開催計画
自治体名 展示内容 日程 会場 主催
自治体 市民団体
 0 石川県 ・平和のパネル展 8月2日~16日 石川県庁 19階展望ロビー    〇
 1 金沢市 ・原爆写真パネル展 7月26日~8月14日 泉野図書館  2階アートロビー  〇  
・原爆と人間展 8月6日 近江町いちば館前    〇
 2 七尾市 ・平和展 8月10日~18日 パトリア4階フォーラム七尾 多目的ホール  〇  
 3 小松市 ・原爆と人間展 8月7日~9日 小松市役所 エントランスホール    〇
 4 輪島市 ・清水正明・原爆絵画展 8月5日~16日 輪島市文化会館  〇  
 5 珠洲市          
 6 加賀市 ・原爆写真パネル展 8月3日~21日 加賀市市民会館 1階ロビー  〇  
・平和のための戦争展 8月1日~13日 加賀市中央図書館1階    〇
 7 羽咋市 ・原爆と人間展 8月5日~10日 コスモアイル羽咋    〇
 8 かほく市 ・原爆と人間展 7月25日~8月10日 うみっこらんど七塚・海と渚の博物館    〇
 9 白山市 ・原爆と人間展 7月28日~8月13日 白山市鶴来総合文化会館・クレイン    〇
・原爆と人間展 8月5日~9日 白山市市民工房・うるわし  
 10 能美市 ・原爆と人間展 8月9日~15日 能美市立寺井図書館ロビー    〇
 11 野々市市 ・原爆写真パネル展 8月11日~17日 学びの社ののいちカレード  〇  
 12 川北町          
 13 津幡町 ・原爆写真パネル展 8月1日~15日 津幡町役場 1階町民プラザ  〇  
 14 内灘町 ・原爆写真パネル展 8月10日~17日 内灘町文化会館エントランスホール  〇  
 15 志賀町 ・原爆写真パネル展 8月4日~18日 志賀町役場 1階ロビー  〇  
 16 宝達志水町 ・原爆写真パネル展 8月2日~18日 宝達志水町役場 1階ロビー  〇  
 17 中能登町          
 18 穴水町 ・原爆写真パネル展 8月14日~18日 穴水町役場1階ロビー  〇  
 19 能登町 ・原爆写真パネル展 8月7日~16日 能登町役場2階ギャラリー  〇  
           11  8

 

2023年度平和事業に関する自治体アンケート・集計結果

   非核の政府を求める石川の会が今年5月に実施した自治体アンケートでは、「原爆写真パネル展」の開催日程が未定のところが多かったため、7月半ばに各自治体総務課に再度照会しました。この結果、県内では自治体主催で12か所、市民団体主催で7か所、計17自治体で「原爆写真パネル展」を計画していることがわかりました(金沢市と加賀市では自治体、市民団体双方が開催)。未開催は珠洲市、川北町、中能登町の3自治体です。

 今年の質問項目は① 平和事業計画、②子どもたちへの平和教育施策、③非核平和宣言の周知方法・掲示場所・掲示開始年、④日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める自治体意見書です。

 自治体アンケートの集計結果を報告します。  印刷用PDF:49KB

 

2022年5月20日

石川県内各自治体総務課 御中

(非核平和施策担当課)

非核の政府を求める石川の会

2022年度平和事業に関する自治体アンケートの集計結果 送付にあたって

 4月20日~21日、県内各自治体に依頼した「2022年度平和事業に関する自治体アンケート」の集計結果をお送りします(別紙参照)。アンケートにご協力いただいた各自治体総務課の皆様に感謝申し上げます。

今年の平和事業アンケートは、次の5項目についてお尋ねしました。

  • 平和事業計画
  • 小中学校の平和教育施策
  • 非核平和宣言の周知方法・掲示場所
  • ロシアのウクライナ侵略への抗議決議
  • 日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める意見書

アンケート集約結果と本会のコメントは、以下の通りです。

自治体主催で「原爆写真パネル展」を開催しているのは

「原爆写真パネル展」を自治体主催で開催しているのは、金沢市、七尾市、加賀市、野々市市、津幡町、内灘町、志賀町、宝達志水町、穴水町、能登町の10自治体です。輪島市では清水正明医師の「原爆被爆絵画展」を開催しています。石川県、小松市、かほく市、白山市、能美市の5自治体は、市民団体主催の「原爆と人間」パネル展に公共施設を提供しています。核兵器の非人道性、被爆の実相を次の世代に伝えるため、県内全ての自治体で「原爆写真パネル展」等が開催されるよう願っています。

 中学生の広島への修学旅行、夏休み中の登校日の平和集会は

 例年、七尾市、小松市、加賀市、白山市、能美市、川北町、中能登町の7市町では、平和学習等を目的とした中学生の広島への修学旅行、野々市市は「平和の旅」(毎年8月5日、6日、広島市平和記念式典に中学校生徒会代表10数人の派遣事業)を実施していましたが、コロナ禍でこの2年間は中止になっています。今年は、小松市と川北町が中学生の広島への修学旅行と野々市市の「平和の旅」が計画されています。コロナの収束により、他市町でも復活できることを願っています。

 夏休み中の登校日に平和集会や平和に関する教育を各校・各学級で創意工夫して実施しています。平和教育は、平和展において展示する絵、作品、標語等の作成、学校支援ボランティア(戦争体験等の歴史の話)、戦争平和に関する図書コーナーの設置、全校での平和の取組(本の読み聞かせ、本の紹介、動画視聴等)、教科(国語や社会等)での平和に関する学習の実施、被爆体験伝承者講和会(市内中学生が広島市から派遣される被爆体験伝承者の講話を受講)、図書委員会・掲示委員会における啓発活動など多様な方法でおこなわれています。

 今回のアンケート調査をご活用いただき、県内全ての学校教育において平和学習が実施されることを要望します。また会員の高齢化により今年3月末に解散した石川県原爆被災者友の会が2018年に制作、県内全ての小・中・高・大学・図書館に寄贈したDVD『この空を見上げて~石川・被爆者たちの証言』の活用も期待しています。

 非核平和宣言の周知方法

 非核平和宣言を標柱や懸垂幕等で掲示しているのは金沢市、七尾市、小松市、白山市、能美市、野々市市、川北町、津幡町、内灘町、志賀町、中能登町の11自治体です。今年新たに川北町が「平和都市宣言の町・懸垂幕」を作成しました。この懸垂幕は6月以降に川北町役場・文化センター前に掲示され、6月20日役場前で開く平和行進・出発式を歓迎してくれることになりました。また津幡町では昨年9月に庁舎を改修したときに「平和都市宣言の町・標柱」を新たに設置しています。本会も参加している平和行進石川県実行委員会が毎年要望してきた事項に応えていただいたものです。

 県内全ての自治体議会が「ロシアのウクライナ侵略への抗議決議」

 2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略は、明らかに国連憲章と国際人道法に違反する行為であり、県内全自治体が3月議会にて、政府に対して国際社会と連帯し、あらゆる外交努力により、ロシアの軍事攻撃の即時停止、ウクライナからの即時無条件撤退を要望する意見書や決議を可決しています。さらに、プーチン大統領の核兵器使用を示唆する発言は、「唯一の戦争被爆国として、断じて容認できません。議会では1992年に『平和都市宣言』を決議し、加えて昨年、政府に対し、核兵器禁止条約への参加を求めたところであります(内灘町)」、「核を持つことで他国を侵略する際に有効に働く、また核兵器を持つことで侵略時にその他の国の軍事介入を抑圧できるという誤った認識が世界に広がることは決して認められるものではなく、プーチン大統領の考えは否定する必要があります(中能登町)」など核保有国の「核抑止」論を明解に否定する意見書もありました。

 日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める意見書

 プーチン大統領が核兵器による威嚇をおこない、核兵器使用が現実味を帯びている重大な局面で、6月に核兵器禁止条約第1回締約国会議が開催されます。日本世論調査会の世論調査では、日本の「核兵器禁止条約への参加」に71%、「締約国会議への参加」に85%の支持があります。日本政府がこれまで掲げてきた核保有国と非核保有国との「橋渡し」を行うためには、(少なくても)締約国会議にオブザーバー参加する必要があります。

「日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める意見書」提出は現在、632自治体(35.3%)に広がっています。しかし県内では白山市、内灘町の2自治体に留まっています。

 今年3月議会で県内全ての自治体が「ロシアのウクライナ侵略への抗議決議」を可決したように、当会では引き続き、全ての自治体から政府に「核兵器禁止条約への参加を求める意見書」を提出していただくよう働きかけていく所存です。非核平和施策担当課の皆様のご高配をお願い致します。

以上

 

         印刷用  PDF:250KB

2021年6月10日

石川県内各自治体総務課 御中

(非核平和施策担当課)

非核の政府を求める石川の会

2021年度平和事業に関する自治体アンケートの集計結果  送付にあたって

   5月10日~14日、県内各自治体に依頼した「2021年度平和事業に関する自治体アンケート」の集計結果がまとまりましたのでお送りします(別紙参照)。アンケートにご協力いただいた各自治体総務課の皆様に感謝申し上げます。

 今年の平和事業アンケートは、次の4項目についてお尋ねしました。

  • 原爆写真パネル展等の開催計画
  • 被爆者援護施策
  • 子どもたちへの平和教育施策
  • 核兵器禁止条約に関する各自治体(知事・市長・町長)の見解

アンケート集約結果と本会のコメントは、以下の通りです。

「原爆写真パネル展」を自治体主催で開催しているのは?

 「原爆写真パネル展」を自治体主催で開催しているのは、金沢市、七尾市、加賀市、野々市市、津幡町、志賀町、宝達志水町、能登町の8市町です。この外、輪島市では清水正明医師の「原爆被爆絵画展」を毎年夏に各中学校や公共施設で開催しています。石川県、小松市、かほく市、白山市では、毎年住民団体が主催する「原爆と人間」パネル展に公共施設を提供しています。

 このうち能登町では、昨年1月に移転した新庁舎の2階町民ギャラリーにて「パネル展」を初めて開催することになりました。この「パネル」は、当会も参加している平和行進実行委員会が県内の被爆者の方から託されて能登町に寄贈したものです。核兵器の非人道性、被爆の実相を次の世代に伝えるため、県内全ての自治体で「原爆写真パネル展」の開催を要望してきたことが今夏、一歩前進します。

 また石川県では全ての自治体が「非核・平和都市宣言」を決議しています。平和行進実行委員会では非核平和宣言塔や懸垂幕の新設・改修を毎年、各自治体に要望してきましたが、内灘町から老朽化した非核平和宣言塔(2か所)の改修工事をおこなったとの報告がありました。

被爆者援護施策は県の施策がほとんど/石川県原爆被災者友の会が来年3月末に解散

 被爆者援護施策については県の施策が大半であり、加賀市以外では独自施策の記載はありません。県の施策にある「県内在住の被爆者で構成する団体」=石川県原爆被災者友の会のニュース(2021年4月号)によると、「石川県内の被爆者は現在64人、平均年齢は85歳。会の存続について被爆者手帳所持者全員に問合せると7割の方から返事があり、全員、閉会やむなしとの回答だった。会の存続につき、県と金沢市に報告し、今年度(2021年度)末に閉会する。」とのこと。戦後76年となり、被爆者の高齢化で運営が困難になり、石川県原爆被災者友の会が来年3月末に解散します。石川県はじめ各市町による被爆者援護施策の継続・拡充を切望します。

 広島への中学生の修学旅行、夏休み・全校登校日の平和集会はコロナ禍で大半が中止に

 七尾市、小松市、加賀市、白山市、能美市、川北町、中能登町の7市町では、毎年実施している平和学習等を目的とした広島への中学生の修学旅行、野々市市が毎年8月5日、6日、広島市平和記念式典に中学校生徒会代表10数人を派遣している「平和の旅」が新型コロナウイルス感染症拡大のため、2年連続で中止になっています。

 例年、夏休み中の全校登校日に平和集会を開催していた自治体の小中学校では、コロナ禍で夏休みが短縮され、全校登校日は設定されなかったが、各学級において平和学習が実施されています。

 平和教育は、平和展において展示する絵、作品、標語等の作成、学校支援ボランティア(戦争体験等の歴史の話)、戦争平和に関する図書コーナーの設置、全校での平和の取組(本の読み聞かせ、本の紹介、動画視聴等)を行う、国語や社会等、平和に関する学習の実施、被爆体験伝承者講和会(市内中学生が広島市から派遣される被爆体験伝承者の講話を受講)、図書委員会・掲示委員会における啓発活動など多様な方法で行われています。

 今回のアンケート調査をご活用いただき、県内全ての自治体の学校教育において平和学習が実施されることを要望します。また石川県原爆被災者友の会が制作、県内全ての小・中・高・大学・図書館に寄贈されたDVD『この空を見上げて~石川・被爆者たちの証言』の視聴も期待しています。

 核兵器禁止条約に関する各自治体(知事・市長・町長)の見解について

 核兵器禁止条約は、核兵器の生産・保有・使用・使用の威嚇など全面的に違法とする初めての国際条約です。今年1月の核兵器禁止条約の発効により、「核のない世界」の実現は想像から創造する時代へ、「核兵器による安全保障」から「核兵器なき世界による安全保障」へと大きく舵を切りました。世論調査では、国民の7割が核兵器禁止条約への日本の参加を求め、地方議会の意見書も3割を超えています。国民の意思は明確です。

 しかし、上記の設問について、「条約の署名・批准については国の専管事項であることから回答を控えさせていただく」「国の動向を注視する」が14自治体、「記載なし」が4自治体あり、「この条約の発効が、世界の恒久平和と核兵器の廃絶につながる契機となることを願っています」など条約の発効を是認する回答は2自治体だけでした。

 県内では全自治体が「非核・平和都市宣言」を決議しており、また都市の連帯を通じて核兵器のない平和な世界の実現をめざす「平和首長会議」に全市町が加盟しています。条約の発効を受けて、唯一の戦争被爆国にふさわしく日本政府に核兵器禁止条約への参加、署名、批准を求めるのは「非核・平和都市宣言」自治体として、また「平和首長会議」加盟都市としてごく自然なこと、当たり前のことではないでしょうか。

 当会では今後、全ての地方議会から政府に「核兵器禁止条約への参加を求める意見書」を提出していただくよう働きかけていく所存です。非核平和施策担当課の皆様のご高配をお願い致します。

以上 

<追記>

 今回の平和事業に関する自治体アンケート集計結果を非核の政府を求める石川の会ホームページ(http://hikakuishikawa.com/)に掲載しました。ご活用いただければ幸いです。

 当会では非核・平和行政の充実をもとめて、今後も県内各自治体担当課への取材・懇談や調査活動を継続していきますのでご協力をお願い致します。

 

 

 

   非核の政府を求める石川の会も参加している平和行進石川県実行委員会が5月中旬に県内全自治体を事前訪問した折、白山市から「平和宣言都市」標柱を2本改修したこと、能美市から「非核平和宣言都市」懸垂幕を新たに作成するとの報告がありました。

 白山市が改修した2か所の標柱と能美市の懸垂幕を紹介します。

 

    非核の政府を求める石川の会が今年5月に県内各自治体に依頼した「平和事業に関するアンケート調査」の集計結果を報告します。2頁目の平和首長会議の「核兵器禁止条約の早期締結を求める署名」欄は、6月に原水爆禁止国民平和大行進が県内各自治体を訪問して受理した署名数を記載しました(合計 2575筆)。

 非核の政府を求める石川の会も参加している原水爆禁止国民平和大行進石川県実行委員会では、「非核・平和の自治体づくり」の視点から毎年平和行進への首長メッセージを依頼しています。
 今年の平和行進では、県内20自治体のうち石川県知事と珠洲市長以外の18自治体からメッセージが寄せられ、中能登町、宝達志水町、野々市市は首長、議長が行進団の出発式or到着式に参加してメッセージ披露がありました。

 2017年7月、国連で採択された核兵器禁止条約にふれた輪島市長、七尾市長、白山市長のメッセージを紹介します。

 

「2019年 原水爆禁止国民平和大行進」メッセージ

 「原水爆禁上国民平和大行進」61周年を心からお祝い申し上げます。

 皆様におかれましては、1958年から61年間という永きに亘り、反核・平和を願い、立ち止まることなく歩み続けてこられました。そして、一昨年7月7日、ついに国連で核兵器禁止条約が採択にいたりました。

 このことは、皆様の「核兵器の無い世界をつくろう」という長年の努力が結実したものであり、誠に喜ばしく、心から敬意を表するものであります。

 さらには、世界の人々の平和への強い願いから、核保有国の非核化や核軍縮に向けた動きも出てきております。このような状況の中、一刻も早く、核兵器のない平和な未来を実現するために、共に連帯し頑張りましょう。

                                     令和元年6月9日

                                    輪島市長 梶 文秋

 

2019年原水爆禁止国民平和大行進 市長メッセージ

日時:令和元年6月10日(月)18 : 00-

                          場所:七尾市役所前

 原水爆禁上国民平和大行進の開催にあたり、原水爆禁止石川県協議会をはじめ、本日お集まりの皆さまにご挨拶申し上げます。

 広島、長崎の原爆投下から、今年で74年を迎えようとしております。我が国、そして世界では、恒久平和の実現を求めて様々な取り組みがなされております。一昨年7月には、国連で核兵器禁止条約が採択されたところであり、現在70ヶ国が調印し、23ヶ国が批准していると伺っております。これらは核兵器の廃絶に向けた大きな前進であり、皆さまの運動をはじめとした草の根の取り組みが粘り強く続けられてきた成果であり、心より敬意を表します。

 しかしながら、世界には未だ核兵器が存在し、各地で紛争やテロ行為により尊い命が失われています。北東アジアの非核化に向けても、予断を許さない情勢が続いております。世界で唯―の被爆国である私たちは、人類が三度と悲惨な経験を繰り返すことのないよう、確固たる意志を持って核の根絶を訴えていかなければなりません。

 同時に、戦争の記憶を風化させることなく語り伝え、平和を愛する心を次世代に引き継いでいくことが大切です。皆さまの運動により、平和への思いが世界へと広がることを心より期待申し上げます。また当市においても、毎年8月に行っている「平和展」をはじめとした取り組みを通じて、市民の皆さまとともに平和の大切さを真摯に見つめて参りたいと思います。

 最後になりましたが、本日の平和大行進の目的を達成できますこと、また、皆さま方のご活躍とご健勝をお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます。

令和元年6月10日

七尾市長  不嶋 豊和

 

2019年原水爆禁上国民平和大行進へのメッセージ

 2019年原水爆禁止国民平和大行進にご参加の皆様、大変ご苦労様です。

 この運動は、核兵器の廃絶を願う多くの方々が参加され、今年で61周年を迎える国民的行動であり、長きにわたりこの地道な運動に関わってこられた関係者の皆様には、深く敬意を表します。

 核兵器の廃絶と恒久平和の実現は、唯一の被爆国である我が国はもとより、平和を求めるすべての国々の願いであります。しかしながら、依然として世界各地では紛争やテロ行為があとを絶たず、真の平和ヽの道のりは、大変険しいと言わざるを得ません。

 このような状況の中、平和を求める人々は、核兵器廃絶と平和社会の実現に向けた断固とした行動を示し、平和の尊さ、大切さを次の世代にまでしつかりと伝えていかなければなりません。

 「平和都市宣言」を掲げ、「平和首長会議」に加盟しております本市におきましても、引き続き市民の皆様とともに核兵器の廃絶と恒久平和の実現を目指してまいります。

 2017年7月には、国連で核兵器禁止条約が採択され、核兵器廃絶に向けて歴史的な一歩を踏み出しました。

 今後も皆様には、核兵器のない平和で公正な社会の構築に向けて、平和運動の推進に努められますことを念願いたしますとともに、本日の平和行進に参加されました皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ、メッセージといたします。

令和元年6月18日

白山市長  山田 憲昭

 非核の政府を求める石川の会が今年5月に県内各自治体に依頼した「平和事業に関するアンケート調査」の集計結果を報告します。このアンケート調査は2012年から実施しており、今年で8年連続になります。

 6月10日~24日、原水爆禁止国民平和大行進に参加して県内全市町を訪問し、各自治体における「原爆と人間展」の開催計画と「ヒバクシャ国際署名」の取り組みにつき、改めて集計しました。

 その後、「ヒバクシャ国際署名」に賛同いただいた首長・議長に追加訂正がありましたので再度掲載します。

 

    印刷用(PDF:128KB)

 6月10日~24日、原水爆禁止国民平和大行進に参加して県内全市町を訪問し、各自治体における「原爆と人間展」の開催計画と「ヒバクシャ国際署名」の取り組みにつき、改めて集計しました。

 各自治体における「ヒバクシャ国際署名」は2,445筆寄せられました。

 印刷用(PDF:123KB)

2018年5月25日

石川県内各自治体総務課 御中

(非核平和施策担当課)

非核の政府を求める石川の会

 

2018年度平和事業に関する自治体アンケートの集約結果  送付にあたって

 2012年度から7年連続実施となる「平和事業に関する自治体アンケート」の集約結果がまとまりましたのでお送りします(別紙参照)。アンケートにご協力いただいた各自治体総務課の皆様に感謝申し上げます。

 今年の平和事業アンケートは、次の4項目についてお尋ねしました。

  1. 住民対象の平和事業
  2. 小中学校における平和教育
  3. 原爆被害の実態等に関するパネル展
  4. 「ヒバクシャ国際署名」の取り組み

アンケート集約結果とコメントは、以下の通りです。

 広島への中学校の修学旅行、夏休みの全校登校日に平和集会を実施している

 自治体は?

 「小中学校における平和教育」として、広島への中学生の修学旅行を実施しているのは、七尾市、小松市、加賀市、白山市、能美市、川北町、中能登町の7市町です。珠洲市の小中学校の修学旅行では第五福竜丸展示館を見学しています。この外、野々市市では毎年8月5日、6日、「平和の旅」として広島市の平和記念式典に中学校生徒会代表10数人を派遣しています。

 夏休みの全校登校日に平和集会を開催しているのは、七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、かほく市、白山市、能美市、野々市市、川北町、津幡町、内灘町、志賀町、宝達志水町、中能登町、能登町の15市町です。

 平和教育は、戦争体験者の聞き取り、戦争をテーマにした絵本の読み聞かせ、VTRや映像の視聴、広島への修学旅行で学習したことを文化祭等で発表、平和に関する講話、紙芝居、俳句づくり、戦争平和に関する図書コーナーの設置、図書委員会・掲示委員会における啓発活動など多様な方法で行われています。

 今回のアンケート調査をご活用いただき、県内すべての自治体の学校教育において平和学習が行われることを要望します。また石川県原爆被災者友の会制作のDVD『この空を見上げて~石川・被爆者たちの証言』の視聴も期待しています。

 

「原爆写真パネル展」を自治体主催で開催しているところは?

 「原爆写真パネル展」は、昨年より新たに3自治体(羽咋市、穴水町、能登町)増えて12市町が計画しています。新たに3自治体増えたのは、6月10日~24日に予定している原水爆禁止国民平和大行進への協力要請のため、本会も参加している平和行進石川県実行委員会が5月中旬に、全ての自治体を訪問し、「原爆と人間展」パネルの寄贈又は貸し出しを提案し、了解を得たものです。

 この外、石川県、小松市、かほく市、白山市、能美市の5自治体では、毎年住民団体が主催する「原爆と人間展」に公共施設を提供しています。

 核兵器の非人道性、被爆の実相を次の世代に伝えるため、県内すべての自治体で「原爆写真パネル展」が開催されるよう働きかけていきます。

 

 県内における「ヒバクシャ国際署名」の取り組み

 ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名(略称:「ヒバクシャ国際署名」)は、核兵器廃絶を願うすべての国民の声を結集できる署名キャンペーンです。

 今回の自治体アンケートでは、(未定、記載なし)の回答が多数ありましたが、平和行進石川県実行委員会が5月中旬に全ての自治体を訪問し、協力要請しましたので、昨年同様に(6月の平和行進訪問日に受理した署名数)を記載して最終集約とします。アンケートの最終集約は6月下旬に改めてお届けします。

 2017年7月に国連会議で核兵器禁止条約が採択され、国際政治に新たな変化が生まれています。当面の焦点は同条約の発効です。被爆国日本の政府に核兵器禁止条約に署名・批准することを求める「ヒバクシャ国際署名」へのご協力を重ねてお願い致します。

以上 

 <追記>

 今回の平和事業に関する自治体アンケート集約結果を非核の政府を求める石川の会ホームページ(http://hikakuishikawa.com/)に掲載しました。ご活用いただければ幸いです。

  当会では非核・平和行政の充実をもとめて、今後も県内各自治体担当課への取材・懇談や調査活動を継続していきますのでご協力をお願い致します。                                  

(事務局)〒920-0848 金沢市京町28番8号 石川民医連労働組合気付

 電話:076-251-0014   FAX:076-251-3930

 非核の政府を求める石川の会(担当者 神田)

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 印刷用(PDF:123KB)

2018年4月20日

県内各自治体首長 様

「平和事業に関する自治体アンケート」のお願い                                         

      非核の政府を求める石川の会

代表世話人 井上 英夫

代表世話人 五十嵐正博

 

 住民の暮らしの向上、地方自治の発展のため貴職のご活躍に敬意を表します。

 非核の政府を求める会は、核兵器のない平和な世界の実現のために、日本政府が唯一の戦争被爆国であり、平和憲法をもつ国にふさわしく積極的な役割を果たすことを求めて1986年5月に設立されました。私たち非核の政府を求める石川の会(以下、非核石川の会)は1988年8月に設立されました。 

  被爆者と核廃絶を求める世界中の人々の強い願いが実を結び、昨年7 月に核兵器禁止条約が制定されました。さらに、この条約制定まで主導的役割を果たしてきた核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が2017 年のノーベル平和賞を受賞しました。

 ICANの受賞理由は、「核兵器の使用が人道上、破滅的な結果をもたらすことへの関心を高め、核兵器禁止条約の制定に向けて革新的な努力を尽くしたこと」であり、核保有国とその傘下にある同盟国に対して、核兵器禁止条約への署名・批准を強く求めています。

 ICAN加盟団体である平和首長会議も、「現在の『核抑止』に依存する安全保障体制から脱却し、多様な国際社会の相互理解、相互協力を促進する方向で安全保障体制を実現する」よう国連・各国政府に要請しています。一方、平和首長会議事務局からの働きかけと私たち草の根の市民運動の広がりにより、2016年7月に県内すべての市町の平和首長会議加盟が実現しました。私たち非核石川の会では、各自治体が主体的・自主的な平和事業を拡充されることを期待して、今年も「平和事業に関する自治体アンケート」を実施します。

 つきましては、別紙の「2018年度平和事業に関するアンケート(回答書)」にご記入いただき、5月15日(火)までにご回答くださるようお願い致します。なお、総務課宛のアドレスにもこの度のアンケート依頼文及び同封資料をお送りしますので、ご回答はEメールでも結構です。                                       

(事務局)〒920-0848 金沢市京町28番8号 石川民医連労働組合気付

電話:076-251-0014   FAX 076-251-3930

非核の政府を求める石川の会(担当者 神田)

<同封資料>

① 2018年度平和事業に関する自治体アンケート(回答書)

② 2017年度平和事業に関する自治体アンケート集計結果

③ 白山市HP 平和首長会議への加盟と「ヒバクシャ国際署名」のご案内

④ 非核石川の会会報「非核・いしかわ」第237号(2018年4月20日発行)

 白山市議会は平成29年8月定例会にて「核兵器禁止条約への参加を求める意見書」を全会一致で可決しました。白山市議会HPに公開されている会議録から紹介します。

5番(山口俊哉君)

 議会議案第9号「核兵器禁止条約への参加を求める意見書」について提案理由の説明を申し上げます。
 本年7月7日、核兵器禁止条約が圧倒的多数の賛成で成立しました。広島・長崎への原爆投下から70年以上を経て、ついに核兵器を禁止する条約が成立したことは、画期的な前進であり、議長を務めたコスタリカのエレン・ホワイト氏も「広島・長崎の被爆者や核実験の被害者も重要な役割を果たした」と高く評価しています。
 一方、核保有国は条約に反対し、「核の傘」のもとにある約40カ国の政府も交渉に参加せず、唯一の戦争被爆国である日本も米国への配慮から交渉に参加しませんでした。
 確かに、核保有国の参加を得ず、条約が実効性を持つには困難が予想されますが、核兵器の非人道性を身をもって体験した日本は、核の傘のもとで条約に背を向けるべきではありません。
 よって、国におかれては、核兵器禁止条約の立場に立って粘り強く核保有国を説得する役割を果たすため、核兵器禁止条約に参加すること並びに参加するまでの間、締約国会合や再検討会にオブザーバーとして参加することを強く求めていきたく、本案を提出した次第であります。
 どうか議員各位には、適切な御決定をいただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

◎議長(小川義昭君)

 お諮りいたします。議会議案第9号については、事理明白につき、この際、即決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◎議長(小川義昭君)

 ご異議なしと認めます。よって、議会議案第9号は即決することに決しました。議会議案第9号を採決いたします。本案は可決することに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 非核の政府を求める石川の会 様

 いつもお世話になりましてありがとうございます。

 白山市の方で、ヒバクシャ国際署名に関連してささやかな出来事がありましたのでお知らせいたします。

白山市 宮岸美苗(市議)

 

白山市のHPに「ヒバクシャ国際署名」の外部リンク

 白山市のホームページ(HP)に、新たに「ヒバクシャ国際署名」の外部リンクが張られました。

 まず「総務課」をクリックし、次にコンテンツー覧の「平和首長会議への加盟とヒバクシャ国際署名のご案内」を開くと、「ヒバクシャ国際署名(外部リンク)」につながり、そこで署名もできるというものです。

 これは、市議会9月会議での私の一般質問に対して山田市長が、「外部リンクで対応したい」と答弁したことによるものです。

 私自身は、市のHPのトップページでその案内や署名も可能というものを要望していたので、これではどれだけの市民に国際署名のことが届くのか疑間ではありますが、まずは一歩前進と市を評価し、さらなる充実と平和事業の推進を求めていきたいと思っています。

 

<関連資料>

白山市議会 平成29年8月定例会議事録より抜粋(9月7日、一般質問)

15番(宮岸美苗君)

 皆さん、おはようございます。

 議会で1番の登壇と久々になりましたが、頑張って質問していきたいと思います。

 1点目は、核兵器禁止条約の採択を受けてということであります。
 1点目、被爆国として条約を批准せよとの要請をぜひ市長にしていただきたいと思います。72年前、広島、長崎に原爆が投下されて、被爆者の方々の苦難の歴史が始まりました。被爆者の平均年齢は既に81歳。72年後のことし7月7日、国連で、加盟国193カ国のうち122カ国の賛成で核兵器禁止条約が採択されました。国際法上、核兵器は違法となりました。各国が批准して、条約が発効されることを望みたいものです。絶対悪である核兵器のさらに廃絶に向けた歴史の新たな1ページとなることを切望するものです。
 残念ながら日本政府は、この会議には参加せず、しかも条約にも署名しないと言い切って、被爆者の方々を失望させております。唯一の戦争被爆国であるならば、どこよりも先に率先して批准すべきではないでしょうか。
 さて、こんな中、北朝鮮の弾道ミサイル発射、そして核実験、これは断じて許されません。国際社会が核兵器禁止を目指していこうという流れがつくられている情勢のもとで、全く逆行しており、言語道断。今、アメリカとの軍事の危険なエスカレートを見ても、核兵器による威嚇をも禁じたこの禁止条約の立場でこそ解決をと思います。
 平和首長会議に加盟している市長として、条約批准を政府に迫っていただきたいものですが、御見解をお聞かせください。
 2点目は、中学生に広島訪問をという点です。
 ことしの中学校の修学旅行では、鳥越中1校が広島を訪れたと聞いております。被爆地である広島、長崎は、石川県から遠いということもあり、また引率の関係や費用負担のこともあって、修学旅行先にはなかなかしづらい場所かもしれません。しかし、被爆の実相を知り、感じることができる貴重な場であります。
 核兵器禁止条約が成立した情勢のもと、若い人たちに、何といっても今、核なき世を求める国際的な流れがつくられていることに目を向けていただきたいと思います。核兵器禁止条約には、被爆者の方々のこれまで果たした役割も大きく評価されております。
 平和教育として、中学生の代表を広島、長崎で毎年開催されている平和記念式典などに派遣して、被爆地を訪れ、交流もするといった体験ができるような取り組みを進めていただきたいものですが、いかがでしょうか。

◎市長(山田憲昭君) 

 おはようございます。

 初めに、被爆国としての条約批准の要請についてお答えをいたします。
 6月会議の答弁でも申し上げましたとおり、核兵器の廃絶と恒久平和の実現は、唯一の被爆国である我が国はもとより、平和を求める全ての国の願いであります。
 私も、核兵器を廃絶し、平和社会の実現を目指す平和首長会議に参加している市長として、この6月にヒバクシャ国際署名に署名をいたしたところであります。
 御質問の条約の批准につきましては、国において慎重に判断されるものでありますので、今後とも国の動向を注視してまいりたいというふうに考えております。
 次に、中学生の広島訪問についてお答えをいたします。
 中学生を平和式典や核兵器禁止世界大会などに派遣することは、戦争の悲惨さと平和の尊さを若い世代に伝えるために有意義なことであるというふうに考えております。
 ただ、一方では、本市では毎年、各市立図書館で平和に関する図書展示や、市民団体と共同で原爆の悲惨さを訴えるパネル展を行っており、さらに中学生には、夏休み中の全校登校日に平和集会を開催し、平和教育を行っております。
 今後も、こうした取り組みを通じて、核兵器の恐ろしさ、命の尊さなど、平和に対する意識を高めていきたいというふうに考えております。
 以上であります。

◆15番(宮岸美苗君)

今の御答弁でありました今回、国連の交渉会議で可決、成立した核兵器禁止条約は、やはり全世界の長年の核なき世を求める運動、取り組みと、そして何よりも日本の被爆者の方々の長年の苦しみのもとでずっと取り組んできた運動に突き動かされて、今回の条約の成立に至ったという背景があるというふうに思うんです。
 今、いろんな形で国民、市民の声や運動が政府や、あるいは地方を動かして、事が大きく動くというような情勢でもありますので、ぜひ地方が国に対してしっかりものを言って、今回の場合でも発効に向けた道筋をぜひつくっていただきたいと。やはり国を動かすのは地方の声でもあるというふうに思いますので、そこはぜひ市長にはまた受けとめていただいて、ぜひ市長として声を上げていただきたい。平和首長会議の中でもそういった話もあるというふうに思いますので、ぜひそういった形で声を上げていただきたいと思います。
 それから、広島への中学生の派遣ということですけれども、私は過去に広島と、それから原爆資料館、平和記念資料館か、そこに何度も行きましたけれども、やっぱり一番鮮烈な記憶として残っているのは、修学旅行のときに行ったときでした。やはり本当に若いときにそういった現地を訪れて、そういった事実を知ってくると、間接的に知ってくるという経験は非常に大事なことだというふうに思います。
 今、図書の分野ですとか、さまざまな平和の取り組みが市でもなされておりますけれども、語り部もありますけれども、もちろんそれもしていって、並行して、やはり何とか若い中学生を派遣するような取り組みをぜひ引き続き検討していただきたいなと、ぜひ検討課題にしていただきたいということを申し上げて、次に移ります。
 

 2017年原水爆禁止国民平和大行進が「能登コース」(6月11日~16日)、「富山-広島コース」(6月17日~24日)と県内全ての市町を訪問し、庁舎前での出発式または到着歓迎式にて各自治体首長の激励挨拶やメッセージが披露されました。杉本栄蔵・中能登町長、寶達典久・宝達志水町長、粟貴章・野々市市長は直接、行進団に激励挨拶をいただきました。また平和行進と並行して行われている「反核・平和マラソン」に寄せられた平和首長会議会長(広島市長)及び日本非核宣言自治体協議会会長(長崎市長)のメッセージも6月17日、富山県からの引き継ぎ式のときに披露されました。

 今年の国民平和大行進に寄せられた県内各市長・町長からのメッセージを紹介します。

     2017年平和行進・県内各首長からのメッセージ(PDF:812KB)

 

   6月11日~24日、原水爆禁止国民平和大行進に本会事務局長が参加して県内すべての市町を訪問し、各市町における「原爆と人間展」の開催計画と「ヒバクシャ国際署名」への取り組みにつき改めて集計しました。

◎被爆の実相を伝える「原爆と人間展」を全自治体で開催することをめざしており、今年は自治体主催で10ヵ所、住民団体が主催するとき公共施設を提供する自治体が5ヵ所ありました。全自治体の開催まで残り5ヵ所になりました。

◎全世界に核兵器禁止・廃絶をよびかける「ヒバクシャ国際署名」は、県内の10人の首長、12人の議長から賛同署名をいただき、自治体職員による署名は2,323筆寄せられました。平和首長会議も賛同・協力する「ヒバクシャ国際署名」に県内すべての首長・議長に賛同いただき、自治体と共に核兵器禁止・廃絶を求める運動を推進していきたいと願っています。

2017年度平和事業アンケート集計結果(HP用)

 

   6月24日、平和行進・富山ー広島コース8日目の加賀市役所での出発式には土曜閉庁にも係らず、総務課長はじめ5人の市職員の参加がありました。総務課長から宮元陸市長のメッセージ披露、平和行進ペナント、被爆者救援・連帯募金、「ヒバクシャ国際署名」を225筆いただきました。県内行進の最終日は、福井県行進団への引継ぎがあるため、毎年必ず参加する方もあります。24人の行進参加者が加賀市役所を出発し、福井県吉崎まで歩きました。

 加賀市では8月上旬に加賀市民会館1階ロビーにて市所有のパネルによる「原爆と人間展」を開催します。

加賀市役所の出発式では市職員5人も参加して記念撮影

加賀市大聖寺関町から福井県あわら市へ

歴代の全国通し行進者のサイン入りのTシャツを着た参加者

山口逸郎さんにもサインしてもらいました

休憩時の差し入れはよく冷えたスイカ、水羊羹など

 

「ようこそ福井県へ」「吉崎御坊跡」まで300mの標識を見ると達成感!

石川県の平和行進を終えて

初日から感動の連続でした

全国通し行進者 山口逸郎

 私は原水爆禁止国民平和大行進の全国通し行進者として、5年前80歳で東京~広島コースを歩いたのが1回目でした。その後、北海道~東京コース、沖縄~広島コースを歩き、太平洋側を日本縦断することができました。今年5回目で富山~広島コース・日本海側を歩くことになりました。

 6月8日富山県朝日町を出発して、富山県内を10日間歩き、6月17日石川県に引き継がれ、石川県内8日間を県内通し行進者の岡野ひでみさんと共に歩きました。

 石川県内を歩いて初日から感動の連続でした。私からみれば91歳のお姉さんが富山県境から津幡町役場まで半日も歩いていただいたこと、小学6年の3人が「一歩でも二歩でも歩きませんか」に応えて一緒に横断幕を持って歩いてくれたこと、自動車を運転されている方々が私たちの「今日は平和行進で~す!」に手を振ったりして応えてくれる多さに驚かされ通しでした。津幡町役場ではペットボトルに入った被爆者援護募金が10本も手渡されるなど感動の行進でした。

 その後、このペットボトル募金は各自治体より連日手渡され、石川県の伝統の活動に対し、私は敬意を表すると共に全国にひろめることができないかと思いました。

 そして、以前に県内通し行進者を務めた神田順一さんと末友雅子さんの活躍ぶりは、行進参加者を励ましてくれました。神田さんは毎日平和行進の一日、一日を非核の政府を求める石川の会ホームページに掲載してくれました。末友さんは毎日、休憩時に種々の差し入れを用意してくださり、行進参加者の疲れがフットビ、大きな励みになり、感謝、感激です。また行進のパートナーの県内通し行進の岡野さんのピースコールの連続呼びかけに私は大変助けられたことも忘れられません。

 このように石川県の皆さんの力強い励ましにより、85歳の私も58歳の気持ちで歩くことができました。6月24日福井県に引き継がれた後、私は『平和』(2年目の平和行進のときに滋賀県の視覚障害のある女性が小さな折り鶴103羽で作られた)の文字を胸に抱きながら、8月4日広島平和公園に向けて歩きます。皆さん有難うございました。

 原水爆禁止世界大会・広島大会、長崎大会でお逢いしましょう。

 

<県内通し行進を終えて>

歩いていこう 前を向いて 一歩づつ

岡野ひでみ

 「え、私が県内通し行進者?」今年の平和行進日程表をみてビックリ!! 平和行進に参加してもいいといったが、8日間通し、そんなの無理!! でも名前が先行、後戻りできない。「もう、やるっきゃない!!」倶利伽羅で紹介され、横断幕を持ち、いよいよスタート。

 なにがなんだかわからず、心臓はパクパク、足はマメと膝痛。弱音をはきかけるも隣でしっかり大きな呼び声で歩いている山口逸郎さん(85歳)に刺激され、私も通行者に呼びかけ、行進を続けていると、カーテン越しや車窓から手を振る人の声援がうれしくなってきた。

 振り返ると全国通し行進者の山口さんが、片時も離さず、大事に横断幕を持っている姿と、わずかな時間でも出会う人に声かけ、握手する様子。そして、差し入れ。休憩時の疲れている身体にスーッと入ってくる果物や甘菓子。今、言えること、感謝!一人ではできない、みんながいるから。歩いていこう、前を向いて、一歩づつ・・・。

福井県行進団に引き継がれた横断幕と元気いっぱいの山口逸郎さん(前列右から2人目)

◎本日、加賀市内の硲伊之助美術館で「私の生きてきた道」と題して講演される作家・澤地久枝さんから石川県行進団に寄せられたメッセージを福井県との引継ぎ集会で披露しました。

 『澤地久枝です。今日のデモがんばってください。私たちは今、絶対に一歩も引けないところにいます。私もできることをやって、がんばっています。皆さんと一緒に歩いている気持です。よろしくお願いします。』

 

 

 

 

被爆二世・あわら市議会議員の笹原幸信氏

   福井県行進団との引継ぎ式には反核・平和マラソンの参加者も含めて石川県から約40人、福井県から約60人の参加があり、横断幕はじめ団体旗、国際青年リレーたすき等を手渡し、エール交換しました。

 毎年の引継ぎ式に参加されている被爆二世の笹原幸信あわら市議会議員の挨拶を紹介します。

『私の父は広島の爆心地から2㎞で被爆しました。父は身体が弱くて甲状腺癌、その他の癌も患いました。このため父は40年間薬づけの生活で骨がもろくなり、大腿骨骨折で寝たきりから認知症になり、大変つらい思いをしてきました。私には兄弟が4人いますが、妹が乳癌になりました。私たち兄弟の癌への恐怖は皆さんの想像以上であり、いつも爆弾を抱えたような生活をしています。核兵器は絶対になくさなければならない。なんで人が人を殺す残虐兵器をつくるのか、怒りを覚えます。どうか、皆さん、国民平和大行進が成功することを祈っています。』

 6月23日、平和行進・富山ー広島コース7日目は小松市役所前で出発式を開き、市内中心街を迂回して小松駅前までの行程です。行進参加者は35人。出発式では和田慎司小松市長のメッセージ披露と平和行進ペナント、被爆者連帯・救援募金(ペットボトル募金)、「ヒバクシャ国際署名」を33筆いただきました。今年の出発式で特筆できるのは、二人の市会議員から連帯挨拶があったことです。

<浅村起嘉さん:社民党市議>橋本議員から声をかけていただき、参加しました。私たちは日頃から安保関連法や共謀罪などに対し、戦争をしない国づくりのための共に声をあげています。子どもたちのために核も戦争もない世界をつくることは我々おとなの責任です。我々のグループも来週水曜日、28日夕方かた原水禁集会を開催します。この輪を広げていけるよう共に頑張っていきたいと思います。

<橋本米子さん:共産党市議>今日の平和行進・出発式に浅村さんに挨拶していただき、大変よろこんでいます。小松市長のメッセージと平和行進ペナント、被爆者連帯・救援募金、「ヒバクシャ国際署名」を預かっていますのでお渡しします。今年の平和行進は核兵器禁止条約のための国連会議の開催期間中におこなわれます。小松では毎週火曜日に浅村さんと一緒に粟津駅前で街頭宣伝を続けています。平和運動も一緒にやれればよいし、市民運動も皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思います。

   小松市では、8月4日~10日、市役所エントランスホールを利用して住民団体が「原爆と人間展」を開催します。

平和行進・出発式で連帯の挨拶をする浅村起嘉市会議員(社民党)

平和行進・出発式で連帯の挨拶をする橋本米子市会議員(共産党)

行進参加者全員にプレゼントされた折り鶴の飾りもの

「非核平和宣言都市・こまつ」の大きな懸垂幕前で記念撮影してから行進を開始しました

6月23日、沖縄「慰霊の日」の差し入れは沖縄産のパッションフルーツ、サータアンダギーや水羊羹、フルーツゼリーなど盛りだくさんでした

  6月22日、平和行進・富山ー広島コース6日目は午前9時、能美市役所からスタートしました。能美市の出発式には毎年、たくさんの職員が参加されており、今年も「本日午前9時から原水爆禁止国民平和大行進の出発式がありますので、職員の方は玄関にお集まりください」とのアナウンスがあり、市職員30人余の参加がありました。出発式では総務部長から井出雅朗市長のメッセ―ジ披露と「ヒバクシャ国際署名」は井出市長を含めて256筆、市長と議長の平和行進ペナント、被爆者救援・連帯募金をいただきました。これで県内自治体首長の「ヒバクシャ国際署名」賛同者は12人になりました。

 行進参加者は出発式には25人でしたが、実際に行進したのは13人です。行進の途中、久常コミュニティセンター周辺で2人一組になって戸別訪問し、「ヒバクシャ国際署名」が19筆集まりました。留守宅が多かったですが、直接お会いした方はほとんど署名していただきました。能美市長が賛同署名されたことも大きな力になりました。

   能美市では、毎年8月に市の公共施設を利用して住民団体が教育委員会の後援を得て「原爆と人間展」を開催しています。

出発式を終えて、総務部長(前列左から3人目)を囲んで記念撮影

休憩時の差し入れはよく冷えたサクランボと杏仁フルーツ

休憩後は「ヒバクシャ国際署名」を携えて戸別訪問しました

山口さんは園児たちにも優しく声掛けしていました

 

寺井病院の歓迎集会で挨拶する島隆雄院長

 午後1時半から寺井病院玄関前で歓迎集会があり、島隆雄院長から激励の挨拶がありました。

「毎年、平和行進の中継点として寺井病院では昼休み集会を開いています。今年の平和行進は特別に大切です。安倍政権がこれまで特定秘密保護法、戦争法、共謀罪など国民多数の声を無視して強行可決しました。日本が大変な監視社会になっていく危険性があります。健全な社会づくりのためには平和行進のように「一歩一歩」民主主義を築いていきましょう。現在、核兵器を禁止し、法的拘束力を持つ条約を締結するための国連交渉会議が開かれています。ところが日本政府はアメリカに追随して国連会議をボイコットしています。ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名はこれまで300万筆が国連に提出されています。被爆国である日本政府は国連会議に参加し、核兵器禁止条約締結のために力を尽くすことこそ、平和のための国際貢献ではないでしょうか。このような動きを後押しするために平和行進は大切です。」

 通し行進者の山口逸郎さんの挨拶と石川県行進団責任者の内藤晴一郎さんが活動報告し、参加者全員で「青い空は」を合唱して小松市役所に向けて16人が行進しました。

寺井病院での出発式でデイサービス利用者とエール交換する山口さん

今日の到着点は「非核平和宣言都市・こまつ」の大きな懸垂幕がある小松市役所。明日はここからスタートします

 

     

   全国通し行進の山口逸郎さんが企画・製作したDVD「2015年国民平和大行進 一歩でも二歩でも」

 「こんにちは 平和行進でーす!」「核兵器の禁止・廃絶のため、広島に向けて60日間歩いています!」「一歩でも二歩でもごいっしょに歩きましょう!」と山口逸郎さんは連日、元気いっぱい、大きな声で呼びかけて平和行進をリードされています。DVD「2015年国民平和大行進 一歩でも二歩でも」は、山口逸郎さんが自ら東京ー広島コースの通し行進者となり、東京から広島までの91日間、1000キロの全行程を歩き、カメラマンが随行して撮った2015年平和行進のドキュメンタリー映画です。山口さんはこのDVDを普及しながら今年は富山ー広島コース(2府7県)を60日間、通し行進します。

 「雨の日も風の日も平和行進は歩き続けます!」・・・ 梅雨入り宣言があった6月21日、平和行進・富山ー広島コース5日目は初めて雨に打たれた行進になりました。午前9時、白山市役所駐車場に集合したのは15人、それぞれ雨合羽を用意して、出発しました。午前の行程は、白山市役所から県道174号線を歩き、手取川・辰口橋を渡り、深草甚四郎の慰霊碑前で休憩し、川北町役場に到着したのは11時10分でした。

 

休憩時の末友さんの差し入れは「よもぎ入り白玉金時」、大好評でした

二人の通し行進者も大満足でした!

 午後1時から川北町の応接室での出発式は、副町長さんから激励の挨拶があり、行進団との懇談の機会を設けていただきました。川北町での「ヒバクシャ国際署名」は49筆いただきました。午後の行進参加者は13人、川北町役場から能美市役所までの約1時間の行程でした。県内コースの折り返し点にあたり、夕刻から金沢駅近くの居酒屋で山口逸郎さんを励ます会を開きましたが、逆に石川県の私たちの方が激励されました。

川北町では毎年、副町長(右側)と行進参加者との懇談があります

県内最長の手取川・辰口橋を渡る行進参加者、手取川を歩いて渡る醍醐味は平和行進ならこそ

今日の平和行進の終着点、能美市役所まで残りわずか

 

通し行進者の山口逸郎さん(左から3人目)を励ます会にて

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