2016年度平和事業に関する自治体アンケート集計結果

 非核の政府を求める石川の会が、2012年度から5年連続実施となる「平和事業に関する自治体アンケート」の集約結果がまとまりましたので紹介します。

 2016年度平和事業に関する自治体アンケートの集約結果 (PDF:160KB)

 アンケートにご協力いただいた各自治体総務担当課の皆様に感謝申し上げます。

 今年の平和事業アンケートは、次の4項目についてお尋ねしました。

  1. 住民対象の平和事業と予算額
  2. 小中学校における平和教育
  3. 原爆被害の実態等に関するポスター展の開催
  4. 平和首長会議未加盟自治体には加盟についての検討状況

 アンケート集約結果とコメントは、以下の通りです。

 広島への中学生の修学旅行、夏休み・全校登校日に平和集会を実施している自治体は?

 「小中学校における平和教育」の回答では、広島への中学生の修学旅行を実施しているのは、七尾市、小松市、加賀市、能美市、川北町、志賀町、中能登町の7市町です。この外、野々市市では8月5日、6日、「平和の旅」として広島市の平和祈念式典に中学校生徒会代表10数人を派遣しています。

 また夏休みの全校登校日に平和集会を開催しているのは、七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、白山市、能美市、野々市市、川北町、津幡町、内灘町、志賀町、中能登町、能登町の13市町ありました。

 平和集会は、戦争をテーマにした絵本の読み聞かせ、戦争体験者の聞き取り、VTRや映画の視聴、広島への修学旅行で学習したことの報告、講話、紙芝居、俳句づくりなど多様な方法で行われていることが分かりました。

 今回のアンケート調査をご活用いただき、県内すべての自治体の学校教育のなかで平和学習が行われることを要請します。

「原爆写真パネル展」を自治体主催で開催しているところは?

 「原爆写真パネル展」は、今年新たに2町(川北町、穴水町)が増えて12市町で開催又は計画されています。新たに2自治体増えたのは、今年の原水爆禁止国民平和大行進への協力要請のため、本会も参加している平和行進石川県実行委員会が5月半ばに各自治体を訪問し、「原爆と人間展」パネルの貸し出しを具体的に提案し、了解を得たためです。

 核兵器の非人道性、被爆の実相を次の世代に伝えるため、引き続き未実施の市町に働きかけて、県内すべての自治体で「原爆写真パネル展」が開催されることをめざします。

 県内すべての市町が平和首長会議に加盟へ

 2020年までの核兵器廃絶をめざす平和首長会議には2016年6月1日現在、国内では全市区町の93.3%にあたる1,625都市が加盟しています。

 県内自治体の平和首長会議加盟は、本会が発行した『非核・平和の自治体づくり 2016年4月版』(注)に詳しく掲載したように2008年の野々市町(当時)に始まり、毎年着実に増えて6月1日現在で17カ所(89.5%)となり、未加盟は加賀市、能美市の2市だけになりました。

 今回のアンケートでは、加賀市は「加盟することとし、手続きを進めている」、能美市は「平成28年度(2016年度)中に加盟」する旨の回答があり、今年度中には県内すべての市町が平和首長会議に加盟する運びになりました。

 今後は、平和首長会議加盟の〝量的拡大から質的向上へ〟各自治体における非核・平和施策の拡充・具体化を要請します。

以上 

会報 非核・いしかわ

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