「会員エッセー&コラム」(第3集)発行によせて/中村昭一

 会報「非核・いしかわ」第300号記念 

『会員エッセー&コラム』(第3集)発行に寄せて 

編集長  中村昭一

 

 このたび、会報「非核・いしかわ」第300号を記念して、『会員エッセー&コラム』(第3集)が発行されることになりました。2019年6月(第251号)から2023年7月(第300号)までの会報に掲載された〝会員リレーエッセー〟計104四編、〝コラム『花鳥風月』〟計50編、当会の井上英夫・五十嵐正博両代表世話人の論稿を17編が収録されています。

 言うまでもなく、書くことは言葉と文字を持つ人間だけの表現行為です。そしてそれは、何らかの表現欲求を満たして自己救済に至る場合もあれば、逆に、生みの苦しみや心をさらけ出すことなどによる、自分自身に「傷」をつける行為になる場合もあります。

 しかし人間は、何も表現せずに前へ進むことはできません。書くために汗を流し、物事の本質に少しでも近づき、それによって自らを救う存在、といえるのではないでしょうか。『文は人なり』という言葉がありますが、まさにその通りで、それによって人は自らを表現し、自らを省み、自らを磨きつづける存在、といえるのではないでしょうか。

 毎月、会報作成に従事して感ずることは、編集委員の一方的な押し付けばかりではなく、会員各位と響き合う会報にしたいという思いです。輪番であれエッセーの掲載が、知己に関わらず、心かよう交流の契機となれば、それに勝る喜びはありません。

 完成したこの冊子は、会員各位の汗の結晶であり、知人や家族への配布で、その思いの一端を周りに伝え得るものです。どうか有用にご利用いただき、併せて〝非核をめざすたたかい〟を引き続き共にしていただきますようお願いして、発行にあたっての言葉とさせていただきます。

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